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ホットペッパービューティーアカデミーが実施した「薄毛に関する意識調査2019」によると、薄毛を気にし始める年齢は男性38.2歳、女性41.4歳という結果となりました(対象者条件:全国20~60歳男女、現在薄毛であると回答した人)。しかし、薄毛の悩みに対して具体的な対策をしている人の割合は、男性12.1%・女性5.4%という結果となっています*。
薄毛が気になる年代やタイミングは人それぞれですが、どのような原因であるにせよ、早めに対策をするに越したことはありません。ここでは、年代別の薄毛の原因や対策についてまとめています。女性の主な薄毛・抜け毛についてもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
20代の薄毛の主な原因はAGA(男性型脱毛症)・ストレス・生活習慣の乱れとなっていますが、「まだ若いから大丈夫」などと油断しがち。「もしかしたら…」と感じたときに、すぐ対策をすることが重要です。早ければ早いほど効果の出る可能性は高くなるので、正しい薄毛対策を知っておきましょう。
薄毛や抜け毛を気にする人の数が、グッと増えてくる30代。ヘアスタイリングや食生活など、若い頃から続けている習慣が原因となっているケースが多く見られます。そんな30代の薄毛対策で重要なのは、「早期の医療機関への相談」「食生活をはじめとする生活習慣の改善」「正しいヘアケア」です。ここで対策を始めるかどうかが、将来を左右しますよ。
働き盛りといわれる40代は、薄毛が気になってもなかなか対策をしている時間がない…という人が多いもの。しかし、薄毛の原因がAGAの場合、放置しておいて良くなることはまずありません。毛根の細胞が再生する回数には限りがあるため、早いうちに適切な治療を受けることが重要です。治療と共に生活習慣の見直しも心がけ、毛根の寿命をのばすことを意識しましょう。
女性の薄毛・脱毛のタイプで多く見られる、びまん性脱毛症。これは頭部全体の毛髪が徐々に薄くなっていくもので、ホルモンバランスの乱れが主な原因とされています。女性の脱毛症も若い世代から進行することが多いため、「髪の毛の量が減った」「分け目が薄くなった」「地肌が目立ってきた」といった症状がある場合は要注意。放っておくと、どんどん症状が進行してしまうこともあります。ここでは女性が心がけたい薄毛対策についてくわしくまとめていますので、ぜひ目を通しておいてください。
薄毛になる原因の1つとして、まず最初に思い浮かぶのが「遺伝」という人も多いはず。AGAを引き起こす原因である5αリダクターゼの活性度やアンドロゲンレセプターの感受性は遺伝によって親から子へと引き継がれるため、父親や両親の祖父・曾祖父が薄毛の場合、その子も薄毛になりやすいと言われています。
薄毛の原因というと真っ先に思い浮かぶのが遺伝ですが、実は頭皮の血行不良も薄毛の原因の1つとされています。なぜなら、頭皮の血行が悪くなると健康な髪の毛の維持に必要となる十分な栄養素が毛根まで行き届かなくなるためです。髪の毛をつくって上へと立ち上げる毛母細胞は人間の身体の中で最も活発に細胞分裂しており、多くの栄養素を必要としています。頭皮の血流が悪くなって酸素や栄養を受け取れなくなってしまうと、髪の成長を止めてしまうだけでなく、抜け毛の助長にもつながりかねません。
薄毛の原因は、睡眠不足や偏った食事、運動不足など生活習慣の乱れや、男性ホルモンの分泌や遺伝が原因と言われています。睡眠不足が続くと、ストレスが増え、自律神経が乱れ、交感神経の働きが活発になります。交感神経は血管を収縮させる作用があるため、頭皮に栄養が十分にわたりません。また、飲酒や喫煙も血流の流れを悪くし、髪の成長を妨げます。その結果、頭皮の環境が悪くなります。
薄毛対策として使いたいのは「育毛シャンプー」です。育毛シャンプーは、頭皮の状態を適切に保つために、低刺激で育毛をサポートする成分が含まれています。育毛シャンプーに配合されているアミノ酸系成分が、必要な水分を残しながら、余分な皮脂を落とし、バランスの良い頭皮の状態へ導くと言われています。
薄毛で悩んでいる方は、毎日行うシャンプーの仕方が正しいか一度見直してみる必要があるかもしれません。薄毛対策の重要なポイントのひとつとも言えるシャンプーの仕方は、シャンプーをする前に、まずはシャンプーするための準備を整えます。シャンプーを手に取り、適量の水を加え手の上でしっかりと泡立てしましょう。その状態から頭皮にのせて指の腹で洗います。
ブラッシングは、抜け毛を防いで薄毛対策にもなるということは知られています。ただし、正しい方法でブラッシングをしなければ、効果が期待できなくなります。また、ヘアブラシの素材や種類に関しても正しい知識が必要です。ヘアブラシの素材は、さまざまあります。その素材の特徴を正しく使うことで、抜け毛の予防になり、その結果、薄毛対策につながります。
薄毛や抜け毛対策に参考にしたいヘアブラシの選び方を
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薄毛対策に効果が期待できるブラッシングですが、やりすぎは禁物です。必要以上にブラッシングをすることで髪の表面にあるキューティクルを傷つけ、髪や頭皮のダメージにつながってしまうことがあります。ブラッシング中に、髪の毛束が絡まったりしている時に無理やりヘアブラシを通して髪をほぐすことはNGです。
ブラッシングはヘアケアだけではなく、薄毛に対しても良い影響を与えると言われています。男性はあまりブラッシングをおこなう習慣はないかもしれませんが、正しいブラッシングをおこなうことにより薄毛対策になります。正しいブラッシングすることで、髪や頭皮にどのような影響があるのでしょうか。
薄毛対策の視点から、適切なドライヤーの選ぶことは大切です。ドライヤーは大きく分けて温風と冷風の2機能がありますが、少しでも早く髪を乾かすため、多くの人は温風機能を多用していることでしょう。髪を乾かすのにドライヤーの温風機能は不可欠ですが、一方では、使えば使うほど熱で髪や頭皮にダメージが蓄積し、薄毛の進行を早めると言われています。
毎日、何気なくやっていることだけに、薄毛対策で見落としがちなドライヤーの使い方です。間違った使い方を続けると、知らないうちに髪や頭皮にダメージが蓄積され、その結果、薄毛の進行を悪化させてしまう可能性があります。
冬は頭皮が乾燥し、ターンオーバーが乱れやすい時期です。寒さによる血行不良も髪の成長を妨げるため、適度な保温と頭皮の血行促進のためのマッサージが重要です。乾燥予防に加湿器を使うなどの工夫が大切です。
毎日使う寝具は、寝心地が良く首まわりの血行を妨げない高さに調節しましょう。頭皮に血液が行き渡るように、寝心地が良く清潔で、蒸れたり雑菌が繁殖したりしない素材を選ぶことが薄毛対策に役立ちます。
トリートメントは髪をコーティングして、ダメージを補修する役割があります。髪の内部に栄養を届け、髪の状態を整えられるのです。毎日のシャンプーにトリートメントも取り入れることで、薄毛対策ができるでしょう。
脱毛にはいくつかの種類があります。それぞれの種類によって症状はもちろん、原因も大きく異なるのです。自分がどの症状に当てはまるのか、何が原因なのかを把握したうえで薄毛対策に取り組んでみましょう。
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