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日本人の26%が悩まされているというデータもある花粉症。鼻水やくしゃみ、目や耳のかゆみなど症状があることは有名ですが、実は薄毛にも花粉が関係するということはあまり知られていないかもしれません。
ここでは、花粉がどのように薄毛と関連するかについて解説します。
花粉症の症状の1つが、アレルギー反応によって引き起こされる「かゆみ」です。爪で頭皮をかいてしまうことで傷ができると、そこから炎症を起こしてしまいます。
また、頭皮をかくことでフケが出ると、それをエサにして常在菌が増殖し、頭皮環境を悪化させてしまいます。これらが抜け毛の要因となり、薄毛に繋がってしまうのです。
花粉症によって体に余分な水分が貯まると、顔や足だけでなく頭皮にも「むくみ」が起こります。むくみは頭皮の血行不良を引き起こし、髪が栄養不足になることで細く、抜けやすくなってしまいます。
また、むくみによって余分な水分や老廃物がたまる、毛穴に汚れがたまりやすくなることも、抜け毛・薄毛の要因となります。
花粉症によって目のかゆみや鼻水、鼻づまりなどの症状が出ると、生活に大きなストレスを抱えることになります。ストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こして頭皮が荒れる要因となります。
また、ストレスにより食生活や生活習慣が乱れることも、薄毛の要因となってしまいます。
花粉から頭皮を守るためには、まず花粉を持ち込まないことが大切です。
帰宅時には玄関で頭や洋服についた花粉をしっかりと払い落としましょう。また、早めに洗髪をして花粉を洗い流すのも良いでしょう。
日傘や帽子を使って、花粉が頭皮につかないようにガードしましょう。
また、日傘や帽子を使うことで紫外線から頭皮を守ることもできます。紫外線は頭皮や髪にダメージを与えて抜け毛・薄毛を引き起こすため、紫外線と花粉どちらからも頭皮を守る帽子・日傘を有効に活用しましょう。
服装による対策では、花粉が付きやすい素材のコート・上着を避けることもおすすめです。
室内の花粉を除去するため、こまめに掃除をしましょう。このとき、花粉が舞い上がらないように注意します。
空気清浄機を置く、カーテンに花粉防止スプレーをしておくのもおすすめです。
花粉の時期には窓やドアを開けず、花粉を室内に入れないようにすることが大切です。
花粉により頭皮環境が悪くなることが薄毛の要因となることから、対策としては髪や頭皮に必要な栄養をしっかり摂ることも大切です。
ビタミンは細胞の働きを活性化させる、頭皮の酸化を防ぐ、角栓の予防や頭皮の血行不良を改善する、皮脂の分泌を抑制する役割があり、髪の育成にも重要な栄養です。
人参やほうれんそうなどの緑黄色野菜やナッツ類、魚類をバランスよく取り入れましょう。
花粉が頭皮に付着したり花粉症によるストレスにより、頭皮環境が悪化して薄毛になるリスクがあります。花粉症対策である花粉を付着させない、持ち込まないという対策を取ることが、花粉によって引き起こされる薄毛の予防にも繋がります。
ただし、これは頭皮環境を悪化させないための手段でしかありません。薄毛の原因にはAGAが進行しているケースも多く、根本的に薄毛を治療するのであれば専門の医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
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